全国の郵便局長が取り組んでいる防災士の活動についてぜひご覧ください。
「ペットボトルの側面にメモリがついていると、災害時でもミルクが作りやすくて助かりますね。あるお母さんから言われました」と話してくださったのは、3年前に立ち上げた「日本災害食学会」の別府茂副会長。今回、「災害食」の最新情報等についてお話を伺いました。
「災害食」とは、日頃から利用している食品を家庭で備蓄しておくという考え方です。さらに水とカセットコンロ(熱源)があれば、ライフラインがすべてストップした状況でも平時に近い調理ができます。
日常、食べているものが食べられるということは、心身ともに大きな活力となります。特に、災害時に弱者となってしまう人には「安心して食べられるいつもの食事」が食べられることは健康維持に直結し、健康面での二次災害防止にも繋がります。
東京直下型地震が起きれば、避難民は700万人、南海トラフ巨大地震の場合は、950万人に達するとも言われています。どちらの地震もいつ起きても不思議ではありません。
東日本大震災では被災地に必要なカセットコンロ・乾電池・水が不足しました。また、先の熊本地震では、お湯が用意できないのにカップ麺だけがたくさん届けられたということがありました。
巨大地震が起きたとき、日本の人口から考えても「公助」の手が行き渡るまでには相当の時間を要します。まず「自助」で、できることから備える必要があります。
各人が日頃も使える水やカセットコンロ(熱源)、それを使って作れる食品を備蓄しておきましょう。
また、災害が起きた時期、住環境(立地・高層階・家庭・職場等)によっても備蓄品目や量も違ってきます。自分の生活環境を考慮し、自分にとっての最適な災害食を準備しておくことが大切です。
*新潟県魚沼市の取組をご紹介します。