地域に根ざす郵便局が行なっている様々なサービスや取り組みをご紹介します。
中国地方会
山口県 周防東部地区会
橘郵便局 竹田茂伸局長
山口県周防大島町は高齢化率が50%を超え、2人に1人が65歳以上の超高齢化の町です。
一人暮らしのお年寄りが増える中、閉じこもりがちにならないよう、また少しでも介護が必要にならないよう、認知症予防対策など自治体等もいろいろな取組みを行っていますが、行政だけでは対応できていない状況にあります。特に年々、引きこもりがちな男性高齢者が増え、孤立感の解消対策が危急の課題になってきています。このような状況の中、体力に差がある老若男女が同時に楽しめる健康マージャンを町内に普及させることにより、町民が孤立せず支えあう地域社会の実現や、高齢者が楽しみを持って生活することで要介護にならずに生涯いきいきと暮らせるよう活動しています。
郵便局主催の健康マージャン大会
活動内容は、行政施設(公民館)で毎月第3土曜日の午後1時から5時までの4時間、3人の郵便局長が中心となって、「お金をかけない・酒を飲まない・たばこを吸わない」というルールで健康マージャン教室を開催しています。4時間は長い感じがしますが、会員同士が笑いの渦の中で大いに盛り上がるため、あっという間に時間が経ち、楽しく交流ができています。
現在、厚生労働省主催のねんりんピック(高齢者全国福祉祭)への参加をめざし、全国統一ルールの下で、その普及を図っています。また、昨年の1月には地元の温泉施設にセミプロを招待してデモンストレーションを行い、普段は参加していない方にも見学に来ていただきました。おかげさまで温泉施設は大勢の観客で盛り上がり、事業者から感謝の言葉をいただきました。
また、郵便局の社員もお手伝いに参加しているため、会員の方が窓口に来局された際には社員との距離も近くなり、和やかな雰囲気の中、健康マージャンの話で盛り上がっています。
今後も健康マージャンを普及させることで郵便局と地域のきずなを深め、高齢者の孤立化解消などの地域の課題に取組み、魅力ある町づくりに協力していきたいと思います。そして、これからも地域の方々と一緒に歩んでいくことができる郵便局を目指していきます。