郵便局の地方創生

地域に根ざす郵便局が行なっている様々なサービスや取り組みをご紹介します。

出前授業からの子どもの笑顔・夢・街づくり
~ふるさと納税により、地公体とともに歩む地方復活への取組。見知らぬ土地での闘い~

近畿地方会
大阪府南部地区会
泉佐野鶴原郵便局 巽要輔局長


地域の復活には子どもの力が必要!!

  • シャッター街と化した商店会をハロウィンで盛り上げ
  • 花火大会を復活、同時に職業体験型イベント(キッズジョブ)を開催
  • 財政難の市とともに、ご当地キャラのPR
  • 地元産業“泉州タオル”日本一奪還へ

平成17年6月に泉佐野市に郵便局長として赴任しました。見知らぬ土地で地縁性をつくること、そして、そこに住む子どもたちに夢と楽しみをもってもらいたいとの思いから、手紙文化の普及も兼ね、地元の小学校で出前授業を続けてきました。

当郵便局も加盟している商店会は“シャッター街”と化しています。地域の復活には子どもの力が必要と考え、町の名前を冠した『つるハロウィン』を企画し、仮装した子どもたちと商店街をねり歩きました。さらに、次の夢は花火大会。途絶えていた花火大会を市民ボランティアとともに復活させました。第1回開催時から郵便局はその中核として活動し、花火大会を未来へとつなげるべく、小学生を対象とした職業体験型イベント(「キッズジョブ」)を花火大会開催時に行いました。

花火大会でのキッズジョブ。市長とともに記念撮影

また、出前授業から始まった活動は、子どもに夢を与えていく活動につながり、それが地公体とともに歩む活動へと広がっていきました。市が財政健全化団体となった時代も私たちはこの地での営みを続け、地方創生の基盤作りと地公体への働きかけを行ってきました。ご当地キャラのPR活動も財政難の市に代わり郵便局が運営し、ポストカードや小型風景印の作成、『ご当地キャラに年賀状を贈ろう』施策の展開など、その模様が広報の表紙を飾るまでになりました。

このような市との連携が実を結び、ふるさと納税の返礼品の発送や産直事業主様との関係構築などに繋がりました。さらに市の広告とふるさと納税のサイトへリンクするQRの入った年賀はがきを市からご購入いただき、返礼品の地元名産の泉州タオルとともに全国に送付するなど、市の宣伝と地域活性化策を一手に引き受けることができました。

『ふるさと納税と歩む・泉州タオル生産量日本一奪還へ・日本のタオル発祥の地』。市民・地公体・郵便局の三者が一丸となって「市を!ふるさと納税を!地域産業泉州タオルを!」と印刷された年賀はがきを使って全国に宣伝しました。

ふるさと納税を通じた地域産業の活性化と泉州タオル産業の復活により、雇用の創出と新たな企業家の誘致を目指します。そこにはいつも郵便局が寄り添っていきます。

人にも子どもに優しい街・地域愛を育む活動。小さなことからはじめ子どもの未来・夢を創る。その活動を実践するのは自分たちです。

活動年表