全特 2016年7月夏号
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わが国の通信事業創設に当たって、多大な功績を残した前島密の偉業を記念するため、1931年(昭和6年)11月7日、生誕の地(新潟県上越市、上野家屋敷跡)に建設された。館内には、前島密の業績を分かりやすく紹介するパネル展示をはじめ、当時の手紙や前島密の遺品、遺墨(絵や絵画)など約200点の展示物を見学することができる。 医学を志した密は、この後江戸に出て、一関藩儒・都沢徹の塾生となり、後に開業医上坂良庵の学僕となります。また、安積艮斎(あさか ごんさい)の門人帳にも小栗上野介、吉田松陰、高杉晋作、岩崎弥太郎らとともに名を連ねています。門人帳に上野房五郎(前島密)の名前が確認されたのは、安積艮斎生誕の安積国造神社(郡山市)安藤智重宮司によるもので、平成二十四年に発見さればかりです。今後も歴史に埋もれた前島の業績が次第に明らかになってくることでしょう。四季折々に魅力を放つ上越市 上越市は昭和四十六年、高田市と直江津市が合併して誕生しました。さらに平成十七年、平成の大合併により、多様な個性を持った新しい市としてスタートを切りました。また昨年の北陸新幹線の開通によりアクセスもいっそう便利になりました。 上越市の見どころをご紹介いただいたのは、上越市役所総務管理部長の岩野俊彦さん。上杉謙信ファンなら、必ず訪れる春日山城趾。国の指定史跡であり、日本百名城にも数えられています。標高約一八〇mにある本丸跡からは、日本海や頸城平野、それを取り巻く山並みをも一望できます。しかし、前島密の足跡を訪ねるなら、春日山山腹にある春日山神社所在地 〒943-0119 新潟県上越市下池部神明替1317-1お問い合わせ TEL/FAX:025-524-5550開館時間 午前9時00分~午後4時00分休館日 月曜日(祝日・振替休日の時は翌火曜日が休館)  年末年始(12月29日~1月3日)見学料 無料アクセス●電車・バスえちごトキめき鉄道高田駅前バス案内所よりくびき野バス水科行き・岡田行き・浦川原行きに乗車し、いずれも「三王」バス停で下車。「三王」バス停より徒歩5分。●車北陸自動車道上越ICより国道18号(上新バイパス)を南に約5km進み、四ヶ所交差点(立体交差点)を左折。県道302号線を東へ約3km進むと左手側に前島記念館がある。前島記念館05

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