全特 2017年2月特別号
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地域貢献・地方創生❷ 東京都 目黒のさんま祭りは、メディアでもよく取り上げられる初秋の風物詩です。皆さんも、もうもうと煙の立ち上る中、焼きたてのサンマを頬張る人たちで賑わう一コマをテレビで目にしたことがあるのではないでしょうか? さんま祭りの由来は「目黒のさんま」という落語に由来します。当時「目黒」は現在の目黒区と品川区一帯のことを指していたようです。「目黒のさんま祭り」は目黒区と品川区で会期をずらして行われていますが、これは供されるサンマの産地が異なり、それぞれ一番美味しい時期のサンマを提供するからです。焼きサンマに欠かせない柑橘類等も、二つの祭りで異なっています(表1)。 私の郵便局は、平成二十二年から品川区の時に臨時出張所を出店し、サンマ販売のチラシの受付等を行っていますが、品川区のサンマ祭りは、平成八年から目黒駅前商店街振興組合青年部が、環境の激変を憂い、地域振興のために取り組んでいたものです。最初、築地で仕入れていたサンマが岩手県宮古市のもので、それを聞きつけた宮古市が三年後より全面協力したことから、品川区と宮古市は姉妹都市となり、災害時の相互支援関係も続いています。また、すだちを提供していただいてい絹きぬ岡おか 紀のり道みち地域を越えた連携で地方創生へ品川区141–0031東京都 品しな川がわ不ふ動どう前まえ局長る徳島県神山町と宮古市はさんま祭りをきっかけに姉妹都市提携へと発展しました。 事の始まりは平成二十二年夏のことでした。岩手県宮古第一部会から、サンマゆうパックのチラシの配布と申込み受付の依頼が大崎部会目黒さんま祭り目黒区SUNまつり後援日程第一回祭りサンマ(産地)柑橘類(産地)大根(産地)品川区9月4日平成8年宮古市徳島県神山市すだち栃木県那須塩原市高林大根目黒区9月18日昭和53年気仙沼市大分県臼杵市かぼす宮城県産(表1)2016年データ12

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