全特 2017年4月春号
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は、平成十七年十月、出身地の北大東島に所在する、北大東郵便局長に就任しました。901―3903沖縄県北きた大だい東とう局長上うえ間ま 政まさ喜き 過去に台風被害で、島の基幹産業であるサトウキビが倒れ、収穫量が半減し、生産農家の村民所得に大きな影響を及ぼした上、樹木の倒壊により道路の寸断、台風余波により、沖縄本島からの定期便が長期欠航し住民の生活拠点である売店の食料・生活用品の品切れによる村民不安につながりました。 これからも地域の生活の拠点として、地域に根差した郵便局と地域防災に微力ながら事故災害の未然防止に取り組んでいきたいと思います。 北大東村は、沖縄本島の東方約360キロに位置する沖縄県最東端の北大東島と沖大東島を行政区とする村です。また、2キロほど離れた太平洋上に浮かぶ南大東島があり、航空の定期路線では日本で最も運行距離の短い航空路線で、南大東島へ直線飛行時間3分間、航空運賃も最も高い特異な路線となっています。 そのため、島の食料品、生活用品の輸送は、週一〜二回運航の船舶定期便に頼るしかなく、夏場の台風発生時に備える食料品の確保も村民の大きな課題です。 六年前に発生した東日本大震災の津波は多数の犠牲者を出しました。この甚大な災害を教訓に、村では「北大東村防災会議」を発足させ、組織構成員である村長ほか村幹部、警察、沖縄電力、郵便局長は、日頃から防災意識の高揚と災害発生時の連携を密にし、住民生活の被害防止に努めております。私島の防災対策について 台風が襲来し、押し寄せる高波なぎ倒されたサトウキビ長期欠航は深刻な食料品不足も招く樹木倒壊により道路も寸断された〜北大東村防災会議メンバーとして 島の防災を推進〜15

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