全特 2017年4月春号
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自助ができなければ、共助はできない 「防災を考える時に大切なことは、自分が助けられる側にならないこと。そこから、日頃準備しておくものや行動も決まってきます」と、日本防災士会参与の半田亜季子さんは『自助↓共助↓公助』の順序の意味を今一度認識してほしいと語る。 郵便局長さんは、地域住民の生活環境をよくご存じです。災害に駆けつけた自衛隊隊員・消防士等に必要な情報を提供できます。また、住民の方々は、顔見知りの局長さんに声をかけていただくだけで、安心されると思います。その繫ぎ目を果たすのも防災士資格を持つ局長さんの重要な役目ではないでしょうか。ハード面だけでなく、ソフト面に気を配ることも減災に繋がります。防災は ❶自助→❷共助→❸公助の順防災・減災アドバイス〝備え〞を生活習慣の一つにしよう 災害は場所を選びません。特別なことと考えず、普段の生活の中で備えることが大切です。例えば、「ローリングストック」。冷凍庫に、解凍すればそのまま食べられる食品を入れておき、食べては補充し、食べては補充していきます。非常時には身体も弱っているため、カレーなどの刺激物は受け付けない場合もあります。非常時の特別メニューではなく、日常食べているものを非常時に充てれば良いのです。携帯できる〝非常持ち出し袋〞を作ろう 外出先で災害が起こった場合を想定し、ウエストポーチやポシェットを活用しましょう。飛行機で緊急脱出する際も、手荷物は持ち出せませんが、身に付けていれば大丈夫です。外出先の距離や場所等によって内容は変わってきますが、〝軽い・かさばらない・運びやすい〞をモットーに、ご自分に合った身を守る必需品を持ち歩くことを習慣づけてください。必ず入れてほしいのが、ポリ袋とジッパー付きのポリ袋。何かと役に立つ優れものです。 防災士の知識は、ご自分の周りの方々に活かされてこそ、防災・減災力を発揮します。まずは、災害に対する「自助」力を高めていただくよう、コミュニケーションを密に図ることをお勧めします。携帯用持ち出し袋に入れてもかさばらないブランケット。ポケットティシュとほぼ同じサイズ。重さは42g。特に女性には冷えが大敵。マスクやカイロも入れておきたい。薄くて軽い携帯食。電池の種類を問わない懐中電灯や紙ショーツなどが、非常時に役に立つ。日常は、トートバック。ジッパーを開けると、防災頭巾に早変わり。おしゃれなデザインを選ぶのも、日頃から愛用できるコツ。❶❷❸❶❷❸郵便局長ならではの連係プレーを!!16

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