ZENTOKU 2017年8月夏号
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れが天保の大飢饉等、災害時にはとても有効に機能したと言われています。 現存する固寧倉は、穀物の貯蔵という本来の役割は終えていますが、地域共助の精神を受け継ぐものとして、大切に管理されています。「郵便局固寧倉化」は、「地域に根ざす郵便局ネットワーク」、そして「民」と「公」を併せ持つ郵便局だからこそできる取組みです。先進的な防災対策を進めた先人の気概を今に生かすには、絶好の施策ではないかと考えました。 姫路地区会では、平成二十四年度より、「姫路地区会 非常用備品管理運用規定」を設け、災害時に役立つような物品を備蓄し、姫路市内に八十八ある郵便局の「固寧倉」化を進めています。固寧倉化により郵便局が地域防災の拠点となれば、地域だけでなく、他の地域で災害が起こった場合にも、迅速に備蓄している物資を届ける等の対応が可能となります。現時点では災害時に役立つ軍手やタオル、防寒アルミブランケット、アルファ化米等の備蓄だけですが、少しずつ内容を充実させるとともに、今後はこの動きを拡大させて、「固寧倉化計画」を郵便局だけに留まらせず、地域のボランティアネットワークに加盟する企業や団体、近隣の商店とも連携し、大きな「固寧倉ネットワーク」が構築できればと考え、取り組んでいるところです。 このように防災の面からも地域を支え、「地域になくてはならない郵便局」「地域に貢献する郵便局」となるよう努力していきます。郵便局固寧倉化を目指し、現在備蓄しているもの。地域の防災拠点としてのみならず、郵便局ネットワークで、被災地への支援にも。わが地方のおすすめ逸品 そんな中、地域貢献の一環として姫路地区会で実現に向けて取り組んでいるのが「郵便局固こ寧ねい倉そう化」計画です。「固寧倉」とは江戸時代の後期、姫路藩に設けられた非常用備蓄倉庫のことで、飢饉や自然災害等の非常時に備えるため、地域住民が自分たちで穀物を出し合って備蓄したもので、官である姫路藩が制度として体制を整えました。最盛期には藩内二八八ヶ所に整備され、自発的に備蓄が行われたことから、「民と官とのパートナーシップ」が図られ、こ 夏に涼を呼ぶ「竹羊羹」はいかがですか。「竹羊羹」は、兵庫県尼崎市で昭和三年創業の老舗の和菓子屋・有限会社寶屋遊亀と兵庫県伊丹市にある松谷化学工業株式会社、そして郵便局がタイアップした商品です。伝統の和菓子に話題の「希少糖*(D-プシコース)」を使用した商品を、郵便局限定で企画したものです。現在「竹羊羹」のほか二種類の「どら焼き」も販売しております。伝統と技術のコラボレーションを是非ご賞味ください。661-0002兵庫県尼あま崎がさき塚つか口ぐち六ろく局長西にし田だ 明あき生お竹羊羹・どら焼きどら焼き2種竹羊羹*希少糖とは、「食後の血糖値の上昇を緩やかにする」「内臓脂肪の蓄積を抑える」効果のある糖のこと。13

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