ZENTOKU 2017年8月夏号
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をご存じですか? 2018年には「大山開山1300年祭」を迎える古刹です。冬季にはスキー客で賑わう大山を望み、大山寺に向かう参道に、大山寺郵便局はあります。 私は実家の仕事である旅館の女将を経験した後、郵便局長となりました。 就任当時、女性局長は県内全体を見回しても、わずか3名。直接ご指導いただく諸先輩は、皆さん男性でした。また、地域の顔役はほとんどが男性。遠慮することはないとわかっていても、発言するのがなんとなく気後れしてしまうというのが本当のところでした。 ここ数年、女性局長も増えてきたこともあり、意見交換を行ううちに、気づいて企画したのが、若女将たちを中心とした仕事を越えた女子会の開催でした。郵便局とお客さまとは、日ごろからのおつきあいもあり、深い絆がありましたが、お客さま同士の繋がりは希薄なものでした。そこで、窓口にいらした地域の方、何人かの女性に声をかけ、女子会を招集しました。そうすると本音の意見がポンポンと出ます。 何軒かあったおみやげ屋さんが一時期一軒もなくなってしまうなど、女子会のメンバー皆が危機感を持ち「何とかしないといけない」と感じ、一つひとつできることから行動に移していきました。 郵便局長としてのアイデアが形になったのは、大山寺の敷地内に「お福わけポスト」を設置したことです。大山寺を訪れた方が、このポストにハガキを投函することで、受け取ったご家族やご友人たちにも大山寺の福(ご利益)を授かるというものです。旅先からの温かい思いが届きます。 6月には、大山が「国立公園満喫プロジェクト」に指定されました。まずは、来年の1300年祭に向けて地域を盛り上げていきます。そして、一過性に終わらぬよう、地元の魅力を発信し続けます。女性の目線を活かして地域活性化689︱3318鳥取県大だい山せん寺じ局長米よね原はら 順じゅん子こ大山寺局周環境を把握するために、空家と閉店舗を調査。“見える化”してみて、改めて人口・世帯数減にあ然とした。ポストの傍らには「お福わけポスト」の看板が。お福わけの手法が書かれている。地元の方々の協力があってこそ。お福わけはがき(御朱印面)。大山寺ご住職によるもの。封かん等にも使える大山寺限定「調ふ」シール。お福わけはがき(料額印面)。切手も大山寺限定「調ふ」。*料金改定前のため、料額52円活躍する女性局長❶大山に向かって建つポスト。大山の気を取り込んで、投函されたはがきが福を届ける。開山1300年にあたる平成30年、「山の日」記念全国大会が、大山で行われることに決定。ますます盛り上げたい。18

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