ZENTOKU 2017年9月特別号
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ていた頃から、「地方創生」「地域活性化」は県政の重大な課題でした。そのなかで感じたのは、結局その地にお住まいの方たちが主体的に動かないと何も始まらないということです。 石川県に能登半島があります。ご多分に漏れず過疎に悩む地域で、そこに和倉温泉という有名な温泉地がある。その温泉郷が非常に活性化していまして、私は能登空港をつくるお手伝いをさせていただきました。 そのとき、地元の方たちが中心になって、もともとは温域の自治体は郵便局をどう活用すると効果が出て、現状発生している課題を解決できるのか、といった観点からお話をいただき、住民に喜ばれるまちづくり、産業の振興にとどまらない観光振興、交流人口の拡大、訪日外国人の受け入れ体制の強化など全体的な需要拡大に繋がる議論をしていただきたく存じます。 まず、日本郵便株式会社を代表して代表取締役上級副社長の米澤友宏さまに口火を切っていただけると幸いです。米澤上級副社長 十数年前、私が石川県の総務部長をやっ司会 パネルディスカッションのタイトルにある地方創生とは、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全土の活力を上げていくことを目的として二〇一四年に発表された一連の政策のことで、最近になって「まち・ひと・しごと創生本部」が閣議決定され、さまざまな政策が打ち出されています。 そこで、第一回目のフォーラムのパネルディスカッションでは、パネラーの皆さんに、地域社会の発展にどう寄与していくのか、そのための郵便局の機能と役割、また、地パネルディスカッション地方創生における郵便局の活用南魚沼市長◦林茂男十日町市長◦関口芳史湯沢町長◦田村正幸日本郵便株式会社 上級副社長◦米澤友宏全国郵便局長会 会長◦青木 進副会長◦山本 利郎副会長◦山﨑 雅明理事◦長谷川 英晴理事◦佐藤 賢之介㈱ジェイティービー 国内事業本部 観光戦略部長◦池田 伸之パネラー 司会地方創生は東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全土の活力を上げていくことを目的として二〇一四年に発表された。そして「まち・ひと・しごと創生本部」が閣議決定され、さまざまな政策が打ち出されている。では、郵便局は地域社会の発展にどう寄与していくのか、地方創生のための郵便局の機能と役割は? また、地域の自治体は郵便局をどう活用すると効果が出て、課題等を解決できるのか。そうした観点から、新潟県の三首長、日本郵便の代表者、全国郵便局長会の会長や理事らをパネラーとしてパネルディスカッションが開催された。南魚沼市長 林茂男十日町市長 関口芳史湯沢町長 田村正幸日本郵便株式会社 上級副社長米澤友宏全国郵便局長会 会長 青木 進12

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