ZENTOKU 2017年秋号
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160︱0016東京都四よつや谷局長飯いい濱はま 勇ゆう次じの局長が四谷消防署の一日署長という大役を任されます。はしご車の先端で陣頭指揮を執り、放水や消火活動の指示を出します。各種事業所十六団体から四〇〇名、消防車五台、消防署員五十名にJR信濃町駅、信濃町町会、商店会、郵便局が協力し、新宿区長も参加する大規模な訓練です。担架による負傷者の搬送訓練、避難所でのトリアージ訓練※、本物の消防署員による高層階からの救助脱出訓練とメニューも豊富です。また、訓練修了後、炊き出しで信濃町町会の皆さまが作ってくださる豚汁が絶品です。 このような地域の大規模訓練に参加するためには、防災士としての自覚を常に持ち、日頃の自己啓発が重要となってきます。地区会としても一年に一回、本所と池袋にある東京消防庁防災センターを交互に利用して、全員参加の防災士研修を開催しています。ここでの『地震体験』や『火災体験』、『消火器体験』を通じて、防災意識を高めています。郵便局の多忙な毎日の仕事でつい忘れがちな防災意識を呼び起こすことで、防災士としての地域活動を今後も継続して参ります。いつくるかも知れない非常時のために。私たちの地区会は、新宿駅を中心とした多くの人が集まる商業、ビジネス地域にあるため、近い将来起こりうる大規模震災に備え、防災活動に積極的に参加しています。 一例を挙げますと、新宿地域の各団体により構成された新宿駅周辺防災対策協議会主催により毎年開催される地震防災訓練があり、工学院大学新宿キャンパスをお借りして、新宿で働いている大勢の方が参加します。 大規模地震の発生により、新宿駅や高層ビルを中心に大勢の負傷者が出たとの想定で、どのように助け合っていくのかを体験する訓練です。 私たちの地区会では、毎年防災士委員が中心となって参加し、傷病者役や救護役を演じる中で、助け合うことが被害軽減に繋がることを体験します。また消火訓練では、消火器による消火はもちろん、大混乱の中、どのようにして火災発生を消防署等に伝えていくのかといったコミュニケーションの訓練等、大都市ならではのテーマに取り組んでいます。 他に四谷駅周辺の信濃町コミュニティの防災訓練にも地区会として毎年参加しています。ここでは、四年に一回、四谷郵便局地域の皆さまのための防災士活動新宿駅周辺防災対策協議会主催による地震防災訓練4年に1回、四谷局長に任される一日消防署長。頑張ってます! 防災士地区会一丸となって訓練に参加。地域コミュニティの絆が深まる。*トリアージ訓練とは、傷の程度を判定し、治療や搬送順位を決める訓練。19

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