ZENTOKU 2018年冬号
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頑張ってます! 防災士437︱0004静岡県 三みつ川かわ郵便局長八や樹ぎ 和かず峰みね静岡県東遠地区会は、県西部のお茶どころ。私が所属する袋井部会はお茶とクラウンメロンの産地として有名です。 静岡県は南側には駿河湾・遠州灘があり、地区内の御前崎市には中部電力浜岡原子力発電所があります。東海地震が発生する可能性があると言われ四十年が経ちました。現在も、南海トラフ巨大地震の発生が危惧され、甚大な被害が予想されている地域です。 私は、日本防災士会静岡県支部に所属しています。静岡県支部は、平成二十一年より活動を開始しました。主な活動は、防災研修会の実施・家具の固定講座・DIG**・HUG**講習・イメージTEN**講習・救急救命講習会・県ボランティア災害図上訓練への参加などです。 支部活動の中でも主要な活動の一つが『ジュニア防災士養成講座』です。 この講座は、地域防災の向上に向けた小・中学生対象の防災教育活動の一つで、災害発生時に、小・中学生が危険を回避できるよう防災の知識と緊急対応・応急救護を、体験を通して身につける講座です。地元の常葉大学の協力を得て講座終了後に減災を目指し、ジュニア防災士の育成実際に作った非常用コンロで、ご飯を炊く。身近にあるものを利用して実践し、経験を積んでもしもの時に備えます。真剣な表情で「紙ぶるる」を製作中の子どもたち。これからの地域を担う子どもたちに、身につく講座を実施。地域防災訓練に参加、レポートを提出し、県に申請すると静岡県知事より『ふじの国ジュニア防災士』の資格も授与されます。 開催回数もこれまでに二十回を超え多数の子どもたちの防災意識と技術の向上に繋がったと思います。通常は十人から三十人ぐらいの人数で実施していますが、中学校の授業として実施したときは百人規模の講座もありました。 講座内容は五つ「タウンウォッチング」「紙ぶるる」「非常用コンロの作成」「救急救命法」「防災クイズ」です。たとえば、タウンウオッチングは、地域の地図を見ながら歩き危険な個所を発見し、防災拠点・機材を知ることで災害発生時に自分を守る力を養います。紙ぶるるは、紙工作を使い家の模型を作り耐震(筋交い)の重要性を学びます。非常用コンロの作成は、アルミ缶を利用し簡易コンロを作り非常時にご飯を炊く方法を身につけます。家庭にある材料で作成できると言うところがポイントです。 さまざまな経験をもとに今後とも、地域の防災意識の向上に繋がるように活動を続けていきます。*1 参加者が地図を使って防災対策を検討する訓練。Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文字を取って命名された。*2 震災時の避・難所運・営ゲ・ーム。避難所運営をシミュレーションする机上訓練で、平成19年に静岡県が開発した。*3 災害時に、自主防災組織がどのように対応したらいいかを具体的に考えるイメージトレーニングのこと。Image(想像)Training(訓練)&Exercise(演習)of Neighborhood(隣近所)が名称の意味。イメージする課題が最大10題付与されることも「TEN」の由来。19

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