ZENTOKU 2018年春号
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960︱1199福島県 岩いわ代しろ大おお森もり郵便局長三み浦うら 和かず彦ひこ岩代大森郵便局は、福島県中通りの北部の四市三町一村のエリアを担当する福島県北部地区会に所属しており、エリア内には八十九局の郵便局があります。 先の東日本大震災では、エリア内の郵便局も局舎の一部損壊により、営業を一時停止しなければならない局が何局も発生してしまいました。さらに原発事故の影響で一局が閉鎖されてしまいましたが、地域住民の方々の帰還が進むとともに、平成二十九年十一月、ライフライン整備の一環として六年五ヶ月ぶりに再開されました。 東日本大震災後、津波被害に遭われた隣接する福島県浜通地区会の被災地エリアに、ボランティア活動として当地区会の会員のほとんどが何度も足を運び損壊物の撤去、泥の掻き出しなど一般住宅等を中心にその復興回復に汗を流してきました。 このような大きな経験を踏まえ、私たち郵便局長は当地区会の会員が取得している「防災士」の資格を活かし、地域貢献につながる活動ができないものかと模索していました。 そのような中、地区会の活動として例地域全体に広げる防災士活動へ年実施してきた「局長会・夫人会合同研修会」を拡大させ、会社全体の社員とその家族も対象とした取組みとして、「郵便局合同職場レク&防災訓練」を企画し、その第一回を平成二十八年度に、翌平成二十九年度に第二回を実施しました。 目的は地域に点在する郵便局の社員が、いざ災害が発生したときに素早く何かしらの行動を起こし、少しでも地域の防災・福島県北部地区会を挙げた「郵便局合同職場レク&防災訓練」の様子から。東日本大震災の記憶を風化させないよう、災害時の備えを地域に浸透させていくことが必要。減災に貢献できる体制を日常からつくっておくためです。 防災訓練の内容としては、防災士の資格を持った局長を中心に、「炊出し訓練」と消防署に講師をお願いし、ケガ人の搬送訓練、AEDを使用した救急救命活動の指導を受けるというものでした。 特に消防署員から直接指導を受ける訓練は、日常身近に起きる事故にも対処できるため、我々防災士の資格を持った者にとって大変参考となりましたし、他の参加者にもとても好評でした。 将来的には行政と連携し地域住民の方々にも参加していただけるよう、防災活動を通して各地域の拠点として郵便局の存在価値を高めていけるように、今後も継続していきたいと思います。頑張ってます! 防災士14

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