ZENTOKU 2018年春号
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頑張ってます! 防災士689︱2301鳥取県 八や橋ばせ郵便局長米よね田だ 隆たかし鳥取県中西部に位置する伯耆地区会は、防災活動に取り組んでいらっしゃる団体と連携するため「一緒にやりましょう。」を基本方針に活動し、スキルを磨き実践を重ねてきました。私は平成二十七年四月から防災士活動の世話役をしていますが、その中で平成二十八年十月二十一日(金)十四時七分ごろ震度6弱地域と“一緒にやりましょう”訓練が即実践へ。初動の方向性が、減災へと繋がる。防災活動は、職場を越えて。テレビにも出演。多くの郵便局長が防災士資格を持ち、防災の相談ができることは、意外に知られていない。防災士活動の一環、講師を務める。M 6.6震源の深さ十一kmの鳥取中部地震が発生し、一万四五七〇棟の建物に被害が出ました。 日頃の訓練を実践活動として活かす時です。翌日には災害支援ボランティアとして被災地へ駆けつけ、倉吉市災害ボランティアセンターを拠点に活動を開始。約二週間延べ一八〇人の郵便局長が活動を行いました。屋根の損傷が被害の八〇%を占めていたため、ブルーシート張りの依頼が殺到しました。私たちの活動は、センターの発足準備から軌道に乗せるまでの期間が中心で、電話での応対、被災者やボランティア活動に来られた方の応対、保険加入事務、名簿や地図の作成、被災家屋の見守り、避難所への訪問、土のう作り、瓦礫撤去、資材の配給など必要とされる対応に走り回りました。被災されたご家族の相談事やご意見をお聞きし、福祉避難所の開設などの提言もしてきました。 こういった活動を通じ、マスコミ、自治体による防災士活動への理解が深まり、結果として、鳥取県は五年計画で毎年一八〇名の防災士資格の取得に取り組みます。私たちの防災啓発活動は依頼者の要望をお聞きし、ワークショップ形式、実演形式、講話形式いずれかのスタイルを取り、原則、依頼された地域の部会を中心に五~十人程度のメンバーで地道な防災活動を行っています。 郵便局長は鳥取県自主防災活動アドバイザーとして活動しており、また日本防災士会鳥取県支部に所属しているため、訓練内容の問い合わせ、相談事も多くなっています。郵便局長の防災士活動は平素、郵便局の窓口を通じて地域の方々から情報を得ているので、地域の状況に応じた内容でお話することができます。 「防災の三活」である災害支援活動、復旧復興支援活動、啓発活動という一連の活動を経験された方は是非、後世へ語り継いでほしいと思います。私たち郵便局長は地域の防災力向上に加え、地域を元気にしていく活動を継続していきたいと考えています。15

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