ZENTOKU 2018年夏号
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頑張ってます! 防災士934︱0013富山県 新しん湊みなと立たて町まち郵便局長吉よし倉くら 秀ひで樹き私が郵便局長になりましたのは、平成十七年の六月のことです。程なくして防災士の資格を取得しましたが、資格取得後十年ほどは防災士の資格を活かした活動はできておりませんでした。その様な中、東日本大震災が起こったこともあり、私の住む富山県射水市でも地域防災力の向上と強化が大きくクローズアップされるようになりました。地域における防災活動のリーダーを養成するため、平成二十七年に射水市防災士連絡協議会準備委員会が設立され、翌年の二十八年に正式に会が立ち上がりました。現在は市の防災士協議会とともに活動を継続しており、私も役員を務めております。 昨年度の活動として大きなものは、市民への防災意識啓発活動の一環で実施されている射水市総合防災訓練への合同参加です。夏の非常に暑い日に開催されたのを覚えています。また各種自主防災組織や各種団体が実施する防災訓練への支援活動としまして、中太閤山まちづくり地域振興会自主防災会DIG/HUG*の実施協力と防災士相互の交流、協力体制の構築を目的とした他市との合同勉強会、講できることから防災活動避難所を想定した段ボール間仕切りの設置訓練。訓練から必要なことが見えてくる。演会への参加、そして防災士としてのスキルアップを目指した避難所運営ゲームの自主開催、そして射水市政出前講座への実施協力でDIGを行いました。 年間を通してさまざまな活動を行ってきましたが、市の防災士協議会だけでの活動は、まだまだ限られてしまうので、合わせて県の防災士協議会の方々や射水市の応援も受けています。 私個人としては、昨年度は地域校区の児童クラブの役員をしていましたので、その会を通じて児童を集め、地元コミュニテしずつ始めていき今後も防災活動も通じて更なる地域貢献をしていく所存です。 総会後の研修では避難所における段ボール間仕切りの設置訓練を行いました。実際に体験すると、段ボール間仕切りがあるだけで個人空間が確保でき、避難者の疲れた心と身体を休めることができるのではないかと思います。 郵便局からは不要な段ボールが沢山出ますし、又各種サイズのゆうパック送付用の段ボールも販売しています。緊急時にこれらを利用して避難所で利用できないか、考えていきたいと思います。* DIG 参加者が地図を使って防災対策を検討する訓練。Disaster(災害)、Imagination(想像力)、Game(ゲーム)の頭文字を取って命名された。DIGという単語は「掘る」「探求する」「理解する」といった意味を持つことから、DIGという言葉には、「災害を理解する」「まちを探求する」「防災意識を掘り起こす」という意味も込められている。HUG 避難所運営を皆で考えるための1つのアプローチとして静岡県が開発したもの。避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験するゲーム。ィーセンターとの共同事業として東日本大震災から学ぶ防災教室と夏休みの宿題も兼ねた防災工作教室を開催しました。避難所にある新聞紙でも簡単に作れる防災グッズづくりを行いましたが、とても好評でした。 また校区内幼稚園で、防災にまつわる民話「稲わらの火」の朗読教室を複数回行いました。その際には簡単な防災にまつわるクイズなども盛り込み、子どもたちが飽きないように工夫しました。 そして今年度は五月十七日に射水市役所で防災士協議会の年次総会が行われました。当初三十名ほどの会も今は九十四人の大きな組織となりましたが、まだ私個人としての活動及び郵便局長としての活動内容はまだまだではないかと思っております。できることから少15

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