ZENTOKU 2018年秋号
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地域貢献・地方創生活動拝見村の豊年祭私の住んでいる白保は、沖縄本島より南西へ約四〇〇㎞、八重山諸島の主島である石垣島の南東部に位置し、農業、畜産業等の盛んな地域です。また、南北一〇㎞、幅は最大で一㎞にわたる北半球最大のアオサンゴの大群落が生息しているほか、白保竿根田原洞穴遺跡で発見された人骨は国内最古の二万七〇〇〇年前の旧石器人と推定されています。 八重山の島々や村々には多くの御お嶽んがありますが、今年も八重山地域最大の行事、「豊プーリン年祭」が行われました。私も白保村出身で、長年にわたり豊年祭行事の継承に努めています。ここで、白保地域の豊年祭を紹介したいと思います。 豊年祭は、その年の五穀の実りに感謝し、来夏世の五穀豊穣と地域の発展を祈願するもので、八重山の各地域で行われており、その地域独自の奉納芸能行事が行われています。 白保村の豊年祭は、三日間行われます。907–0332沖縄県伊い原ばる間ま郵便局長赤あか山やま 健けん治じ*琉球王国(第二尚氏王朝)が制定した琉球の信仰における聖域の総称。八重山地方では「おん」と称されていたが、 現在では沖縄本島の呼称「うたき」が使われることも多い。沖縄県*奉納行列。先頭は面をつけた弥勒加那志。12

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