ZENTOKU 2018年秋号
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639︱3443奈良県吉よし野の宮みや滝たき郵便局長辻つじ 庸のぶ介ゆき非常時に活きる日常の防災士活動頑張ってます! 防災士防災士とは「自助・互助・協働を原則として、社会のさまざまな場で、減災と社会の防災力向上のための活動が期待され、かつ、そのために十分な意識・知識・技能を有する者として認められた人のことである」と定義されています。 私は地域の消防団に入団して十一年目になりますが、防災士の定義を心に納め「地域住民の大切な生命と財産を守る」をいつも念頭に置き、消防団活動を実践しています。 奈良県五條市と吉野郡で構成されている南和地区会全域に言えることですが、私が勤務している郵便局周辺も、自然が豊かで穏やかな時間が流れる地域です。しかし、時として自然は牙をむき、猛威を振るい、大きな災害を惹起させる時があります。最近では、異常気象による山崩れ、土砂崩れが発生し、ライフラインとなっている国道が寸断されることもあります。消防団活動のたびに、地域としても防災意識を高め、不慮の災害に対応できる準備等が必要であると常に感じ、再認識させられています。毎月行っている放水訓練。チームワークの大切さとともに、防災訓練の重要性を再認識。 私は十年程前に防災士資格を取得しましたが、そこで学んだことは消防団活動にも役立っています。避難訓練・月一回の放水訓練・自治体と連携し消火器を使用した火災訓練等を実施していますが、防災士の知識がいかに大事かを実感しています。また、防災士の必要性が広く認識されてきており、行政の協力もあって防災士資格を取得する消防団員が増えてきており、喜ばしい限りです。 ここ数年、水害や土砂災害が非常に多いため、土嚢が不足する事案が発生しているため、台風シーズンに備え予備の土嚢を作り、地域で災害が起こると予想されうる場所に土嚢を保管してきました。今後も最新の防災知識、地域の特性に添った活動を行っていきます。 大切な命と財産を守るには、平常時・災害時の両方で機能する人と人の繋がりを作ることも重要だと思います。今後も郵便局を拠点に、防災活動を通して消防署、自治会、地域の住民の方々とも連携を深めてまいります。16

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