ZENTOKU 2018年秋号
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信頼を生かした長いお付き合いケーススタディ  地方創生❻〜未来へ繋ぐ地方創生へ〜952–1399新潟県 佐さ和わ田た郵便局長本ほん間ま 浩ひろ人と佐渡島内の郵便局は、全て同じ地区会に属するということもあり、従来からチームワークがよく、さまざまな方面で地域貢献活動に力を入れてきました。以前より佐渡市とは個別にいくつかの協力協定を結んでいましたが、二〇一三年九月、新潟県内の先陣を切って、佐渡島内の全郵便局で包括連携協定を締結することができ、より一層行政との協力体制を整えて地方創生に繋がる施策を展開することができました。二〇一七年に取り組んだ「プレミアム商品券の取扱い」はその一つです。佐渡市と定期的な連携会議や随時の意見交換を重ね、また様々な連携施策を展開一昨年にもプレミアム商品券が発行されましたが、その際は販売日や販売時間の制約があったため、郵便局は販売所として協力することができず、悔しい思いをしました。ところが、金券という商品の特異性からトラブルも発生したと聞いておりました。次回こそはと、ゆうちょやかんぽの金融商品を取り扱っている経験と安心感、地域のお客さまとのこれまでの信頼関係をアピールし、郵便局で販売のみならず、これに関連する管理、仕分け、配送、取次等の全ての作業をパッケージで取り扱うことになったのです。販売期間は約一ヶ月(十二月一日から二十八日まで)、また取次等は三月十三日までとなり、年末繁忙期を含め長丁場となるため、一層気を引き締めて取り組みました。またご利用いただく方のご迷惑にならないよう八月から準備をスタートさせ、販売所設置の打合せ、佐渡市との金券や現金の受渡し方法等の確認を徹底し、また佐渡市と本社・支社との、前例のない契約書策定における調整や新たなルール作りに奔走しました。結果は二万二五〇〇セットのうち、郵便局が一万八一〇四セットを販売し、最終的には三十三セットがキャンセル等で残りま⬆ プレミアム商品券販売時(佐和田郵便局)の様子。し、協力要請に対して真摯な対応を積み上げてきた結果、郵便局で販売できることになりました。「プレミアム商品券」とは、政府による地方創生の交付金をもとに、地域消費喚起・生活支援の目的で、付加価値をつけて自治体・商工会議所が発行する商品券です。佐渡市の場合は、全国でも珍しい高額のプレミア付き商品券(一四〇%)でした。⬆ 畑野郵便局窓口に設置した引換販売所。佐渡市商工会議所の周知用チラシ(左)と、販売引換所であることをお知らせするPOP(右)。郵便局は佐渡市全32局で販売した。06

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