ZENTOKU 2019年冬号
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地域貢献・地方創生活動拝見地域を結ぶ全国初の移動ポスコン「鉄コン」豊前地区会は福岡県の東側に位置し、私の所属する田川東部会、隣の田川西部会エリアはその中でも内陸部に位置し、かつて日本一の石炭採掘量を誇った炭鉱の町でした。あの盆踊りで有名な「炭坑節」発祥の地です。石炭産業の衰退に伴い過疎高齢化問題は積年の懸案となっており、少しでも歯止めをかけようと鉄道を使った全国初の移動ポスコン=「鉄コン」を若手が中心となったメンバーで企画しました。822–1405福岡県勾まがり金かね郵便局長丸まる谷たに 明あき広ひろ福岡県 この「鉄コン」の大きな特徴は、ローカル線の「平成筑豊鉄道(以下へいちく)」を利用して、沿線にある神社(恋祈願)、観光スポット、グルメスポットを巡るところです。小さな旅ではありますが、時間と空間を共有することでご縁が深まり、愛が育まれるのではないかと考えました。とりわけ、一年前に一般公募から選ばれた第三セクター鉄道「へいちく」の河合社長との思いがけない出会いは、この企画の決め手となりました。ユニークなアイデアマンである河合社長は、この地を産炭地から観光地へ生まれ変わらせるべく様々なイベントを桜並木を見ながら走る平成筑豊鉄道(愛称:へいちく)の「なのはな号」。振動・車両騒音の低減等による乗り心地を向上させた車両。バリアフリーにも対応。南直方御殿口〜あかぢを走る「ちくまる号〈ブルー〉」。企画・実施されており、我々にとってまさに渡りに船でした。 平成三十年九月に開催すべく、準備を進めましたが、七月の西日本豪雨によって線路数ヶ所が崩落し、やむなく十二月に延期となりました。十月に開催された九州地方郵便局長会主催の「地方創生フォーラム地方創生発表会」を目前に控え、途方に暮れる事態となったわけですが、その間調整のために、「へいちく」、沿線の自治体、そして日本郵便九州支社と協議を重ねる中で思わぬ副産物を生み出すことができました。その一つがふるさと納税12

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