ZENTOKU 2019年冬号
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 活躍する女性局長❼異業種交流で広がる視野と新たな気づき003︱0005北海道東ひがし札さっ幌ぽろ郵便局長毛もう利り 聖せい子こ 平成30年、春の人事異動により、私は局長として7年にわたりお世話になった札幌市清田区美しが丘の地域を離れ、より都心に近い現在の東札幌郵便局へと赴任してまいりました。 年度が変わり、親しくしてくださった美しが丘の多くのお客さまとお別れをし、またその寂しさを感じる余裕もないほどの慌ただしさの中で4月の日々が過ぎて行きました。 そんな中、かんぽ生命OBの村重 聡様からお話をお聞きし、興味を持ったのが北海道倫理法人会での異業種交流でした。村重様は現在、札幌大通倫理法人会の会長を務められており、現役時代にはかんぽ生命帯広支店長、同東京日本橋支店長を歴任されました。お住まいが私の以前の勤務地の近くということもあり、長く交流をさせていただいておりましたが、この春ご縁があって、法人会の会合に参加をさせていただく運びとなりました。 北海道倫理法人会とは、北海道の名だたる企業の代表者が会員となり、「躍動する職場づくりの推進」を指針に、経営の気づきとなる事柄について相互に学び合う会で、その組織は全国に展開しています。北海道の1800名にのぼる会員は、私の所属する札幌大通をはじめとした地元の単会に集い、早朝に行われるモーニングセミナーを中心に、さまざまな勉強会を開催しています。 また、この度私は、単に一会員としての参加にとどまらず、会員の方々をお迎えする運営委員(幹事)としての役割をいただきましたので、多くの経営者の方々とより身近に触れ合う機会を享受することができました。さまざまな経営者の方々と交流してみて強く感じることは、企業が重視している経営課題の一つが「地域との繋がり」だということです。郵便局長として当たり前に経験し、知識となっていたことを紹介したところ、会員の方々のお役に立ち、何より私自身がその価値を、その大切さを再認識できました。また、企業経営上当たり前であっても、私にとっては新たな気づきとなり、郵便局経営のヒントとなるお話を数多くお聞きする機会にも恵まれています。 異動により新たな地域を担当することとなり、先が見えない不安な気持ちを抱えていた自分にとって、法人会の皆さまとの異業種交流は、心を明るくし、改めて地域のお客さまと真摯に向き合い、繋がりを持ち、喜んでいただくという「経営の基本」に立ち返ることができました。この出会いに感謝し、今後も継続して活動していきたいと考えています。モーニングセミナー受付にてお客さまをお出迎え時には講師を招いて勉強会を開催モーニングセミナー会場にて講演会風景セミナーに引き続く朝食会後の幹事打合せ幹事数名で村重会長(前列左から二人目)を囲んで17

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