ZENTOKU 2019年夏号
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14 多くの郵便局長は防災士有資格者ですが、単に「資格がある」だけではなく、知識・技能の向上を図ることが重要です。 五月二十五日、本所防災館において日本防災士機構が開催する「防災士フォローアップ研修会」に東京都内の郵便局長三十名が参加しました。 防災士フォローアップ研修は、「自助・共助・公助」という防災士の基本理念のもと、まず「自分の命は自分で守る」ために、最新の防災体験ツアーが組み込まれています。「わかっていても動けない」と実感する地震体験や、びしょ濡れになりながらの暴風雨体験は、避難の大切さを考えさせられました。 本所防災館では、今回私たちが体験した他にも、煙体験、消火体験、都市型水害体験などを体験できます。体験は防災・減災に繋がる有効な手段。地域の方々にもぜひご家族での体験をお勧めしたいと思います。フォローアップ研修で、防災力を研鑽地域の安全を守るために頼りになります!防災士局長東京都196-0004昭あき島しま緑みどり郵便局長 小お野の 修おさむ防災士フォローアップ研修会を体験して館内4階の防災シアターで、災害の恐ろしさを学ぶ。(3列目右から3番目が小野局長)VR(バーチャルリアリティ〜)防災体験車では、地震が起きた想定のもと、椅子が激しく揺れ、ゴーグルに現実に起こりうることが映し出される。防災士として啓発する問題点も見えてくる。東芝ビル内郵便局長 奥おく山やま 和かず男お 都心の高層ビルの中にある郵便局です。災害が起こった場合に備え、日頃からビル管理の方といかに緊密に話し合い、協働しているかが、減災のカギだと思います。調布飛田給郵便局長 野の口ぐち 康こう平へい 郊外の住宅街にある郵便局です。改めて共助の大切さを実感しました。今日の研修体験を地元にフィードバックして「いざ」という時への準備を行っていきます。東久留米前沢郵便局長 山やま口ぐち 剛たけ嗣し 頭でわかっていても、地震や暴風雨を実体験するとこれほどかと驚かされます。その違いを伝えることが防災への意識に繫がると思うので、今後の防災士活動に生かしていきます。尾山台駅前郵便局長 嶋しま崎さき 誠なり将ゆき 郵便局は、都心ではあるものの、戸別の住宅街が広がる場所にあり、普段からの声かけが大事ですね。VR訓練車体験は、本当に地震に遭っているようなリアルさでした。暴風雨体験後、本所防災館の方の言葉に気が引きしまる。「本当の暴風雨では、足場の悪さと視界の狭さでもっと条件が悪くなります」

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