ZENTOKU 2019年夏号
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*小山まつ子氏の寄稿文「思い出のまゝ」(『鴻爪痕』「追懐録」収録)にある密翁の言葉。 まつ子氏は前島家の養女として、密翁と暮らし薫陶を受けた。新時代も、特定郵便局長魂を胸に、地域の皆様にプラスになる郵便局でありたい 令和という新時代を迎えた二〇一九年は、前島密翁没後百年に当たる節目の年です。 一般に「郵便の父」と称される前島翁は、郵便だけでなく日本の近代文明の礎となるインフラを築いた方でもあります。現在我々が当たり前に享受している社会のシステムは、前島翁に端を発するものが少なくないのです。 前島翁の言葉と伝わる「椽えんの下の力持ちになることを厭いとうな。人の為に良かれと願う心を常に持てよ*」に込められた思いは、我々郵便局長に脈々と受け継がれてきた「特定郵便局長魂」に他なりません。 時代も明治、大正、昭和、平成、そして令和と、めまぐるしい変遷を重ね、地域を取り巻く環境も変化してきましたが、その変化は止まることがありません。 郵便局も時代に対応した変化を求められています。しかしながら、その変化は、ユニバーサルサービスに基づいた、地域の皆様の立場に立ったものであることが不可欠です。全国の郵便局は地域活性化のために、より実効力のある施策を展開していきたいと考えています。『広報ZENTOKU』では、これから一年、近代日本の大恩人と称される前島密翁の業績をたどります。郵便局長の根底に流れる「特定郵便局長魂」を今一度思い起こし、地域の皆様の発展のために、全国に広がるネットワークを利活用し、期待にお応えしていきたいと思います。全国郵便局長会会長山本 利郎

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