ZENTOKU 2019年夏号
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訪れる高田城観桜会も弘前公園(青森県)、上野恩賜公園(東京都)と並ぶ日本三大夜桜と言われています。また、上越市立水族博物館「うみがたり」は季節を問わず、観光客が訪れる人気スポットです。非常に奥深く、一言では語れない魅力が上越にはたくさんあります。|前島密は今年、没後一〇〇年を迎えました。「郵便」以外の功績については知られていない面もあります。 市民を超えて国民全体にもっと知っていただき 市長就任前からずっと思っていることですが、仕事は絶えず誰かに見られているものなんです。だから手を抜かずに一生懸命やらないといけない。 論語に「徳は孤ならず必ず隣あり」という言葉があります。私は「徳」とは真面目にやること。すなわち真面目にやっていれば、必ず誰かが背中を押し、手を差し伸べてくれるということにつながるんだという思いがあります。 郵便局と市の連携でも同じです。郵便がユニバーサルな制度として成り立っている背景には、徳をもって取り組んでくれた先人がいて、それを実直に続けてきたからこそ周囲が支えてくれる―そういうことをあらためて大切に思います。 誰かとつながるために、もっと郵便という温かみのある交流を郵便局と一緒に盛り上げていきたいですね。岩の原葡萄園上越を代表する偉人「川上善兵衛」が創業したワイナリー。上越が自信を持って全国におくる「メイド・イン上越」地域の継承品に登録されている。「メイド・イン上越」は和菓子や発酵食品、魚介加工品、工芸品、工業製品など多彩な製品がある。詳細は公式ホームページで(http://madeinjoetsu.jp/)たいと思います。上越地域は、日本でも早くから鉄道が通っていた地域でした。例えば長距離路線では、新橋・神戸間よりも上野・直江津間の方が早くに開通していました。前島密は鉄道だけでなく、海運にも関わっています。教育者としての功績も見逃せない。そのような功績を残した原点は何だったのか¦、幼少期、母親からの教えに、その資質能力の源があったのかもしれません。私は前島密の情熱や粘り強さは、上越という風土が培ったと思いたい。そうした前島スピリッツを私たちがどう引き継いでいけるのか。簡単なことではありませんが、心に銘じておきたいことです。|市長ご自身としては、郵政・郵便局に関する思い出といったものはおありですか? 私も小学生の頃は切手の蒐集マニアでした。記念切手は特に大事にしていたものです(笑)。 それと、郵便書簡も重宝してよく使いました。若い頃から山登りやスキーをしているのですが、郵便書簡に山の写真を同封して、友だちや親に送っていましたね。写真を見ながらいつでも読み返せると、喜ばれました。   徳は孤ならず必ず隣あり|ご自身の座右の銘とされている言葉を教えてください。INTERVIEW市と郵便局の包括協定といった大きなつながりも重要ですが手紙や葉書など小さな交流も大事(村山氏)09

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