ZENTOKU 2019年秋号
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14わが町は北海道のほぼ中央に位置し、富良野市の隣にある「ほしの降る里芦別」です。そのキャッチフレーズの示すとおり、星がとてもきれいに見える町です。また、住民の皆さんが「この町は地震等の災害が少なく住みやすい」といつも話されており、私もこの町に住んで二十年以上経ちますが災害にあったことはありません。しかしながら、恵まれた環境のおかげで、防災や減災に対する意識が低いのは否めません。備えの重要性や必要性はわかっていてもなかなか行動に結びつかないのが現実です。日頃の暮らしに、防災士の知識を活かすことが備えの重要性を地域の皆さまに認識していただける最善の方法ではないかと思っています。昨年十月赤平市主催で「あかびらエルム高原マ*ラニック」が初めて開催されることになりました。「あかびらエルム高原マラ防災士の知識をイベントにも活かして地域貢献地域の安全を守るために頼りになります!防災士局長北海道075-8799芦あし別べつ郵便局長 中なか村むら 幸こう一いち「防災を掲げたイベントではなくても、防災知識は必要です。安全の上に楽しさがあります」と中村局長。ニック」は、林間コースや勾配のある高原に二コースが設置されていて、休憩ポイントでは、水、ミニトマトやジンギスカン、らんまんじゅうなどが提供されます。開催地である隣町の局長から、このイベント開催について相談があり、一緒に実行委員・自治体の防災関係者とコミュニケーションを図りながら運営に参画しました。私は「防災士研修講座」で習った知識を生かし、実行委員と市の防災マップの確認(地震発生時・洪水発生時等の避難場所の確認)を行い、実際にコースの下見をして危険箇所がないか、休憩ポイントにおいても、危険の場所ではないかなどの検証を行った結果、問題なしの結論に達し、実施することになりました。ところがイベント期間中に台風が通過するとの天気予報が出されたため、実行委員で検討を重ねた結果、一日順延することになりました。結果、参加者から「好判断」「安心して参加できて楽しめた」と評価していただきました。今年は八月三日に開催され、道内各地から昨年よりも一四〇人も多い二九〇人ほどの方が参加され、無事に終えることができました。今後も郵便局長として、地域のネットワークを深め、防災士の知識を活かした安心・安全な地域づくりに精進していきたいと思います。*マラニックとは、マラソンとピクニックを掛け合わせた造語で、速さを競うのではなく、楽しいひと時を過ごすことを第一の目的とする。ピクニック感覚で食べたり飲んだり、走らなくても、散歩してもOK。糖分補給は、マラニックを安全に楽しんでもらうためにも必要。天気に恵まれた今年の「あかびらエルム高原マラニック」。マラニックは、誰でも楽しめるイベントとして人気上昇中。休憩ポイントで提供される地域の特産品は、他地域の方へのPRにもなる。あかびらエルム高原マラニック赤平市の銘菓「らんまんじゅう」自然の中で、笑顔がこぼれる

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