ZENTOKU 2019年秋号
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「三陸防災復興プロジェクト2019」は、復興推進プランに掲げる“いのちを守り海と大地と共に生きるふるさと岩手・三陸の創造”を目指し、二〇一九年六月一日から八月一日までの間、岩手県が主導し、市町村、企業や団体等、多方面からの協賛のもと行われたプロジェクト。 東日本大震災からの復興に取り組んでいる地域の姿を発信し、津波による被害の風化を防ぐとともに、その記憶と教訓を伝え、国内外の防災力向上にも貢献し、三陸地域の魅力を国内外へ広く伝えることを目的に企画された。全国ネットワークを有する郵便局だからこそできる地域や全国へのPR役を担うことになった。 具体的には、地域の郵便局に幟を立て、局内にも公式ガイドブックやチラシを置いてプロジェクトを周知するとともに郵便局のスタンプラリーを実施した。また参加する市町村のキャラクターを盛り込んだフレーム切手の製作・販売や新宿郵便局等都内の3郵便局での物産展を開催し周知に努めた。プロジェクトのイベントは、三陸海岸沿いを中心に行われたが、日本郵便本社、東北支社、岩手県の全域の郵便局も、それぞれの地で参画した。郵便局の地方創生〜三陸防災復興プロジェクト2019に参画〜地方創生ケーススタディ❿岩手県東部地区会会長田た野の畑はた郵便局長・八や重え樫がし茂しげ徳のり氏岩手県東部地区会は、釜石市、遠野市、宮古市、大槌町、山田町、岩泉町、田野畑村、普代村の郵便局で構成されています。今回のプロジェクトでは、復興に向けて前進している三陸の現状、また三陸の持つ魅力を少しでもお伝えできたのではないかと感じています。ちょうどラグビーワールドカップのプレマッチとも重なり、注目を集めました。プロジェクトは終了しましたが、復興は道半ばです。復興を含めた地方創生に、郵便局ができることは、行政が対応しきれない住民の方々のニーズを、しっかり把握し、それを行政側と共有し、実現することではないかと思います。常日頃から「やっぱり郵便局」と言っていただける存在でありたいですね。岩手県南部地区会会長曽そ慶げい郵便局長・加か藤とう隆りゅう一いち氏 東日本大震災で東北の太平洋沿岸地域は津波により大打撃を受け、岩手県内の郵便局にも多くの被害が出ました。1208復興推進・三陸の魅力をPR、岩手県郵便局の取組み岩手県三陸地域三陸防災復興プロジェクトを記念したスタンプラリー。来局の方以外にも全国から押印依頼の申し込みが寄せられた。三陸防災復興プロジェクトの幟は岩手県内全郵便局前に立てられた。並んで立つのはラグビーワールドカップの幟。三陸防災復興プロジェクトを記念して作られたフレーム切手。三陸地域のゆるキャラたちが三陸の魅力を全国にPR。新宿郵便局で行われた物産展。売切れ品が続出し活況を呈した。公式ガイドブック。3月に開通した三陸鉄道リアス線を表紙に使用。岩手県内全郵便局内にてプロジェクトを紹介。

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