ZENTOKU 2020年冬号
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15 全国郵便局長会(山本利郎会長)は、十二月十一日(福井県永平寺町)、地方創生の最前線を学ぶ研修会を行った。 山本会長が「地公体と意識を合わせて取り組み、協力体制を築く」とあいさつした後、河合永充町長が、観光のまちとして特色ある顔を持つ永平寺町の現状と、自治体が主体で進める自動走行実証実験(MaaSマース)として先行事例となる取組みについて講演した。 日本防災士機構は、上越市に引き続き、二〇一九年十一月九日、北海道大學学術交流会館講堂(札幌市)において、また、二〇二〇年一月二十五日、岐阜県加茂郡川辺町中央公民館で、列島縦断防災・減災講座を開催した。北海道郵便局長会、東海郵便局長会は共催として参加。 いずれも、基調講演と活動発表の二部構成。北海道では、上かみ村むら靖せい司じ氏(長岡技術科学大学教授・日本災害復興学会副会長)による講演、岐阜県では、野の島じま暢のぶ呂おと氏(岐阜大学工学部社会基盤工学科教授)による基調講演が行われ、後半の防災士活動の発表では、郵便局長をはじめとする防災士たちの地域における活動が報告された。地方創生の最前線を学ぶ研修会を開催令和2年全特トピックス列島縦断防災・減災講座、全国で開催山本利郎全国郵便局長会会長。 このICT を活用した取組みでも、郵便局が果たす役割について期待を寄せ、より強固な連携を構築していくと述べた。 この後、運行管理センターで、MaaSのモニター画面を見ながら説明を受け、実証実験を通じて得られた今後の課題についても意見交換がなされた。 「MaaS」とは Mobility as a Service の略で、ICT を活用して交通をクラウド化し、マイカー以外の全ての交通手段によるモビリティ(移動)をシームレスに繋ぐ新たな「移動」の概念。高齢化・過疎化問題対策の有効手段の一つとされ、全国数ヶ所で実証実験が行われている。永平寺町河かわ合い永ひさ充みつ町長。「Maas」のモニター画面を見ながら説明を受ける。講演は、大本山永平寺の傘松閣を忠実に再現した「緑の村四季の森文化館」で行われた。

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