ZENTOKU 2020年夏号
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❶「ICTを活用したみまもりサービス」 郵便局の「みまもりサービス」利用者を対象とした、スマートスピーカーによる見守り対象者と契約者との対話、郵便ポストや郵便局、市内の市関係機関等にセンサーを設置しサービス利用者の行動把握を組み合わせた高齢者の見守りを充実させる取組み。❷「デジタルサイネージを活用した遠野市への移住・定住情報・観光情報の発信」 郵便局窓口にデジタルサイネージを設置し、首都圏(新宿局・渋谷局・横浜中央局)では移住定住情報、仙台中央局では観光情報を郵便局利用者に対して発信。❸「郵便ポストを活用した環境情報と防災情報のお知らせ」 市内九十三ヶ所の郵便ポストにQRコード付きシールを貼付し、インバウンドを含めた観光客等が観光情報、防災情報を入手しやすい環境を提供。実証実験を終えて 遠野市長をはじめとした市役所と郵便局の関係は、前段でご紹介した通り長年にわたり築いた基礎があるためスムーズに話し合いは進んだものの、みまもりサービスを受けるお客様に内容をご理解いただくのに多少時間が掛かりましたが、それ以外は順調にスタートし無事実証実験を終了することができました。今後今回の実験結果を基礎とし地域と地公体、郵便局の三者が協力し合い、より一層、安心、安全を提供できるよう発展させていきます。「ジンギスカンマラソン大会」へのボランティアとしての参加など地域の行事には局長会、夫人会、更には社員が、一体となって積極的に関わって来ました。そのような活動を続けてきたことで、二〇一九年三月一九日に包括連携協定を締結することができました。 そのような中で遠野市は「遠野スタイル」ともいうべき新たな産業振興を目指していますが、その一環として医療・介護の分野で「遠野型ICT利活用」に積極的に取り組んでいます。遠野市でも現在人口減・高齢化が大きな「包括連携協定調印式」 2019.3.19 遠野市庁舎にて 遠野市と部会内郵便局長たち少雨も吹き飛ばし、社員も家族も参加で大盛り上がり! 「緑化祭」(遠野市緑化祭 里山フェスタ)遠野市と「「広域連携とネットワーク」をもつ郵便局との連携が重要」との共通認識のもと、市と郵便局が連携し、新たな遠野スタイルの構築を目指している。(遠野市資料より)問題となっており、このような現状の中で安心・安全な環境を整えるため、具体的には消費カロリーなどが表示されるデバイスを市民に持ってもらい日頃の健康管理を行う「遠野ICT塾」、もう一つが現在遠野市には産婦人科医がいないため、市職員として助産師を採用し、その助産師、県内の他の地公体の医療機関と連携し妊産婦が安心して診察を受けることができる「ねっと・ゆりかご」という二つの事業を推進しています。 遠野市としてこのように取り組んでいく中で二〇一九年十一月から二〇二〇年一月末まで総務省の郵便局活性化推進事業における「郵便局・地方自治体・ICTモデル事業」として、❶ ICTを活用したみまもりサービス❷デジタルサイネージを活用した遠野市への移住・定住情報・観光情報等の発信、❸郵便ポストを活用した環境情報と防災情報のお知らせの三実証実験が行われました。11

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