ZENTOKU 2020年夏号
15/16

15 二〇二〇年六月一日、福島県二本松市の岳だけ温おん泉せん郵便局(壷屋和良局長)の窓口で二本松市の行政事務がスタートした。自治体の支所業務を包括的に郵便局が担うのは東北で初めての取組みとなった。 公的証明書を交付する郵便局は全国に五八二局(二〇二〇・六・一現在)あるが、それ以外の事務を包括受託したのは長野県泰やす阜おか村(温ぬく田だ郵便局)と石川県加賀市(橋はし立たて郵便局)に続き三局目。岳温泉郵便局が取り扱うのは住民票など公的証明書交付と飼い犬登録の受付け、狂犬病予防注射済票の交付。一部証明書の交付は本人による請求に限られるが、住民の方々の利便性維持に期待が寄せられている。岳温泉観光協会の事務所にあった従来の市の窓口は五月二十九日に終了した。 六月一日、郵便局による包括受託業務の開始に先立ち、郵便局前で「岳温泉郵便局における行政事務の取扱開始式」が行われた。開始式には二本松市から三保恵一市長、佐藤吉浩市民部長、日本郵便株式会社から古屋正昭東北支社長、佐藤賢之介全特副会長(旭田局長)、髙島貞邦東北地方会副会長(大玉局長)、壷屋局長らが出席した。 三保市長は「二本松市は住民サービスを維持したまま行政事務の効率化を進められ、行革に繋がる」とあいさつ。古屋支社長は「郵便局で住民票を受け取り、その場で相手先に郵送することもできる。ワンストップ行政に貢献できる」と意義を強調した。東北エリアで初福島県二本松市で、支所業務を包括受託令和2年全特トピックス(左から)前列:佐藤市民部長、三保市長、古屋支社長、佐藤全特副会長。後列:三瓶英男郵便局長(岩代大山局)、太田浩幸郵便局長(岩代局)、髙島東北地方会副会長、壷屋局長、阿部智行郵便局長(二本松局)、尾形支社担当部長。東北エリア初、郵便局の行政事務取扱開始を祝して、テープカット。

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る