ZENTOKU 2020年秋号
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教育のまち今津を掲げ〝今津〞住まわせ隊プロジェクト始動  福岡市西区今津地区は、福岡市の西の端、美しい砂浜や豊かな森が多数存在する地区です。今津中心街から車で約一五分の場所には、九州大学伊都キャンパスがあります。 二〇一六年まで、今津地区は、福岡市から農林水産業に必要な土地の確保のため、新たな建築物を建てたり、増築することを極力抑える「市街化調整区域」に指定されていました。 この地区内の笠敬次朗郵便局長〔福岡今津局〕は、自治会に働きかけを行うとともに行政に訴えかけ、政令指定都市では、初の土地利用規制緩和を実現することができ、「今津住まわせ隊プロジェクト」が始動しました。 このプロジェクトは、今津校区自治協議会、福岡市住宅都市局、NPO法人我が家の119番の三者による協働プロジェクトです。 主に、自治会は、「空き家調査」及び「持ち主と貸家交渉」を行い、福岡市とNPO法人が「入居募集活動」を行います。 NPO法人が借主に対し、「空き家リフォームと改装資金」を全額出資し、借主は、リフォーム代金を家賃として月々NPO法人へ支払います(固定資産税分も含む)。 リフォーム代金完済以降、退居するまで家賃は、貸主に支払われる仕組みとなっています。 現在では、空き家活用の一環として九州大学の学生に、シェアハウスとして格安の家賃で提供しています。また、二〇一七年九月からは、九州大学の学生ボランティアによるミニ寺小屋「今津っ子スクール」が開催され、「教育のまち今津」をアピールする取り組みが始まっています。“今津住まわせ隊”プロジェクトの概略図。福岡市西区にある九州大学伊都キャンパス。同地区では、学生ボランティアによる活動がスタート。福岡今津郵便局長 笠敬次朗。今津校区の自治協議会の一員であり、地域の抱える問題を行政に訴えかけ、“今津住まわせ隊”プロジェクトを始動させる原動力となった。竹下郵便局長 松藤大助。古賀局長を補佐して、広域に及ぶ地域環境も異なる地区会の取りまとめを行っている。09

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