ZENTOKU 2021年春号
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632―0015奈良県 天てん理り親おや里さと館やかた郵便局長阪さか本もと 善よし昌まさ 郵便局の地方創生 奈良県北和地区郵便局長会は、南北に長い奈良県の北部に位置する奈良市、生駒市、大和郡山市、天理市、生駒郡斑いかるがちょう鳩町、生駒郡安あん堵ど町ちょう、山辺郡山添村の九二局の郵便局で構成されています。 いずれも奈良時代からの伝統文化が伝わる地域です。私たち郵便局は高齢化に悩む自治体と協力して地方創生の取組みを進めています。 今回は、その中で二〇一九年度未来都市及び自治体SDGs*モデル未来都市に選定された生駒市と協力して取り組んでいる郵便局の活動をご紹介します。 生駒市は、内閣府が指定する二〇一九年度SDGsモデル未来都市に選定された。選定に当たっては、SDGsの理念に沿った都市・地域の中から、特に「経済」「社会」「環境」の三側面における新しい価値創造を通して、持続可能な開発を実現するポテンシャルが高い都市・地域が選ばれる。きっかけは、マイナンバーカード普及のお手伝い提案  生駒市は、今年十一月に市制五〇周年を迎えます。市内は宝ほう山ざん寺じをはじめ、名所旧跡にも恵まれ、大阪市や奈良市のベッドタウンとして人口増加が続いていましたが、近年は安定傾向です。しかし、高齢化率は年々高くなっており、他の地方都市と同じような悩みを抱えています。 生駒市と郵便局は、これまで良好な関係を構築してきましたが、行政事務のお手伝いをするような段階には至っておりませんでした。この状態が大きく変わったのは「マイナンバーカード普及のお手伝い」でした。群馬県前橋市の郵便局がこの取組みを行っていることを知り、生駒市内の郵便局全一一局にマイナンバーカードの申請ができる端末の設置をご提案したところ、一気に話が進み、実現することができました。この取組みが二〇二〇年三月の包括連携協定の締結に繋がり、郵便局が生駒市の地方創生の取組みに幅広くお手伝いできる環境が整いました。いこま空き家流通促進プラットフォーム相談申込業務の受託 高齢化等に伴い、今後急速に増加すると予測される「空き家」の発生予防および流通促進に協力しています。全国で、空き家問題に取り組んでいる郵便局も多いようですので、全国に広がる郵便局ネットワークの活用により、地方が抱える空き家問題の解決への足がかりになればよいと考えています。地方創生ケーススタディ*SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称。2030年までに世界の人全員で協力して解決したい持続可能な開発目標のこと。630-0243奈良県生い駒こま台だい郵便局長中なか村むら 大だい輔すけ630-0224奈良県 生いこ駒ま萩はぎの台だい郵便局長梁やな瀬せ 健けん司じ生駒市制50周年記念ロゴマーク08奈良市山添村天理市生駒市大和郡山市斑鳩町安堵町奈良県生駒市制50周年記念ロゴマークSDGsモデル未来都市の郵便局の地方創生

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