ZENTOKU 2021年夏号
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(ニューノーマル)」奨励の一環として、余暇を楽しみながら働くことができる環境を求め、全国各地から視察に来られる企業が増えています。 「海あり、山あり、温泉あり」の七尾市は、新幹線が通る富山市や高岡市に近く、リゾート地としての要素にも恵まれています。若い世代を対象とした「住みたいまちのランキング」でも上位にランクされています。 北陸地方の郵便局長で組織される北陸地方郵便局長会も、4〜5年前から、移住定住の促進に力を入れてきました。郵便局長たちは石川県の依頼を受け「移住サポーター」として、空き家の情報提供や、問い合わせに応じてアドバイスを行っています。 新型コロナウイルスの影響で、リモートによる活動が求められていることから、都市に集中している人口も、分散の方向に変化していくのではないかと思います。その移住先の窓口として、地域をよく知る郵便局長が細かい疑問点にもお答えするなど、不安解消のお手伝いができると思っています。新しい風、大呑ビレッジ 南大呑地域では、里山体験を楽しめる宿泊施設「大呑ビレッジ 遊心庵*3」が昨年9月にオープンしました。広大な敷地の中に建てられた1棟貸し施設(6名まで)である上にコロナウイルス感染対策も十分に行っているため、お客さまにはソーシャルディスタンスを意識させることなく、大呑の自然と特産品を十分に楽しんでいただいています。 大呑ビレッジの飲食エリアは、旧南大呑郵便局をリフォームしたものです。南大呑郵便局が、2001(平成13)年に現在の局舎に移転後は地域の子どもたちのそろばん教室として活用していたものの、少子化による利用者の減少により閉鎖せざるを得なくなりましたが「大呑ビレッジ」のオープンにより、再び、活用されることになりました。 また、新しい試みとして、仮想空間居酒屋が開設されています。お酒やおつまみセットを個別郵送し、リモートで飲みュニケーションを行うものです。限定のおつまみが好評で、映像を通じたコミュニケーションという、新しいスタイルが生まれています。 柔軟なアイデアに感心しつつ、郵便局のネットワークを生かして、人を呼び込む地方創生に繋がる方策を地区会の郵便局長たちとも話し合いながら、進めていきたいと思います。限定のおつまみセット。ゆうパックで全国にお届けしている。石川県と日本郵便株式会社との移住・定住人口確保に関する協定書の実施フロー図〈協定に基づく郵便局連携・活動〉〈石川県等の移住支援体制〉①石川県等へ移住・定住希望者が移住・定住相談 ②石川県等が移住・定住についての情報提供及び地域住民との交流希望を確認③移住・定住希望者が地域住民との交流を希望(自己紹介シートにより受付) ④石川県等から移住サポーターを依頼(移住希望者の情報を提供)⑤北陸支社、副統括局長及び部会長が連携して、適任者を移住サポーターに指定 ⑥当該局長に移住サポーターの指定を連絡⑦石川県等に移住サポーターを連絡 ⑧石川県等から移住・定住希望者に移住サポーターを紹介⑨移住サポーターとして活動 ⑩活動模様報告副統括局長(A)北陸支社CS担当⑤連携して 移住サポーターを指定 単マネ(配達)局(D)連携・フォロー連携・フォロー⑦移住サポーターの案内 又は適任者がいない旨を連絡⑩活動模様報告石川県連携窓口アンテナショップ(東京都)[いしかわ百万石・江戸本店][石川県地域振興課移住推進G]          移住・定住希望者①移住相談②移住アドバイス(住宅・就業等)③移住希望地域の住民との 交流・アドバイスを希望    (自己紹介シート)⑧移住サポーター (郵便局長)の紹介石川県への移住を判断又は石川県での定住を判断連携連携連携市・町移住支援能登定住・交流機構(能登地区)連携・情報交換④移住サポーターの依頼 移住希望者の情報提供⑤連携して移住サポーターを選考⑥適任者を移住サポーターに指定部会長(B)担当する郵便局長 (C)(移住サポーター)          ⃝石川県移住ポータルサイト(HP)⃝移住アドバイザー(東京・銀座)⃝石川県移住相談窓口*3 山、海、川と豊かな自然と食材を楽しめる宿泊施設。プロデュースや設計を手掛けたのは七尾出身の方々。地域の方とも協力しながら運営を行っている。⑨移住サポーターとして活動・地域の文化や習慣等の案内・イベント等の交流機会の案内・移住に役立つ情報の提供・相談窓口等の案内09郵便局長が「移住サポーター」であることをお知らせするポスター(写真上)と石川県と日本郵便株式会社が締結した移住・定住人口確保に関する協定書の実施フロー図

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