ZENTOKU 2021年秋号
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14 全国郵便局長会・信越地方会・中越南地区会は、新潟県中央部に位置する長岡市の大部分と柏崎市、出雲崎町、刈かり羽わ村に跨またがる89の郵便局(エリマネ局*186、単マネ*2局3)からなる地区会です。 新潟県中越地震、新潟県中越沖地震という2回の大きな地震を経験しており、防災意識が高い地域です。長岡市にはNPO法人「中越防災機構」があり、行政と民間が協力して防災に取り組んでおり、柏崎市では地元の防災士のグループ「防災士チーム柏崎」が活動しています。 防災士チーム柏崎の活動を通じて中越南地区会では次の3点を重点的に取り組んでいます。⑴ 地域の防災士との交流 防災士チーム柏崎は、柏崎市・刈羽村で活動する有志のチームです。総勢60名のメンバーの中に郵便局長33名とOB局長4名が参二度の大地震を経験した地域で仲間と取り組む防災教室地域の安全を守るために頼りになります!防災士局長新潟県949-4141西にし山やま郵便局長 西にし村むら 徹とおる*1 少人数の窓口局。 *2 比較的大きめの郵便局で、集配部門・金融渉外部門等も設置されている。*3 楽しみながら考える対話型カードゲーム。ゲームは、参加者がカードに書かれた事例を、自らの問題として考え、「Yes」か「No」か自分の考えを示すと ともに、 参加者同士が意見交換を行いながら進めていく。加しており、年1回の総会と年8回の勉強会を通じ、地元の防災士仲間と交流を深めるとともに防災のスキルアップを図っています。この交流が縁となり、地元のFMラジオ局で郵便局長たちが、防災士としても活躍していることを紹介することができました。⑵ 子どもたちの防災意識を高める 次世代を担う子どもたちの防災意識を高めるため、小中学校の避難訓練/防災教室に積極的に参加しています。年間5~6回の参加ですが、その学校の近隣の局長が中心となり、子どもたちの防災への関心が高まるよう工夫し取り組んでいます。 防災教室では主にクロスロードゲーム*3(小学校低学年は防災クイズ)を実施し、局長も児童・生徒の輪に入って考えます。⑶ 高校DIG実習に講師として参加 地元の工業高校で行われているDIG(防災図上訓練)実習の際、郵便局長が講師として参加しています。講師として教える立場ではありますが、高校生の防災に対する考え方には気づかされることも多く、良い刺激を受けて自分の防災スキル向上にも役立っています。* * * 防災は日頃からの準備と心構えが第一ですが、環境に応じた新しい知識が必要となります。防災士チーム柏崎で展開している活動を通じた意見交換のおかげで常に新しい知識を得られていると感じています。 さらなるスキルアップを目指し、地区会独自の「ワンポイントレッスン」を企画しています。防災士である郵便局長たちが活発に活動し、地域に貢献できればと思っています。「防災士チーム柏崎」の総会で、自己紹介する郵便局長。小学校高学年の防災教室で、クロスロードゲームを実施。地元の高校で行われているDIG実習で講師を務める西村局長(写真中央)。

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