ZENTOKU 2024年秋号
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切手になった偉人列伝❿小パ泉八雲トリック・ラフカディオ・ハーン2*1 ギリシャの西側に広がるイオニア海の島。「神話・伝承に結びつく島」とし て知られ、八雲のミドルネーム「ラフカディオ」はレフカダ島に因む。島根半島・加賀の潜かかくけど戸文化人切手(発行2004年) 郵政博物館収蔵 ★(肖像と背景の『怪談』の初版本の表紙は、小泉家所蔵)小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン、以下ハーン)は1850(嘉永3)年6月27日、ギリシャ西部のレフカダ島母ローザはギリシャ・キシラ島の出身だった。父の祖国アイルランドは当時、独立国ではなかったため、ハーンはイギリス国籍を保有していた。その後ジャーナリスト・作家として、イギリス、アメリカ、日本へと、職とまだ見ぬ文化を求めて海を渡る。日本の神々の世界を探求するフォークロリスト、再話文学作家としての生涯は、まさに波乱に満ちたものであった。*1で生まれた。父チャールズはアイルランド出身の軍医、波乱に満ちた旅の途中、松江に安らぎを求めたフォークロリスト

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