ZENTOKU 2024年秋号
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失敗によって得た経験を生かしてポジティブ・シンキングにようなまちづくりを目指されていますか。 戦時中の空襲により、区内の7〜8割は焼失し、比較的被害を免れた落合地区には、戦前の建物も残されています。中井出世不動尊には都内で唯一信仰の対象となっている円え空仏も安置されています。四谷にある新宿歴史博物館には、古い調度品などが寄贈され、昔の生活を知る資料として展示されています。新宿の土地の記憶や歴史を感じてもらえればと考えています。 今後、郵便局と協働して取り組んでいきたいことはありますか? 従来取り組んできたことの継続ですが、新宿の名所、例えば夏目漱石が住んでいた早稲田にある区立漱石山房記念館では、2017(平成29)年のオープン時に記念切手シートを作っていただき好評でした。今後も新宿の名所を切手で紹介していただければ、区民も出かけてみようという気持ちがより膨らむと思います。 また、毎年度発行してきたプレミアム付商品券も、区の特別出張所等の取扱いは営業時間などの制約もあり、区民にとって必ずしも使い勝手がよいとは言えませんでした。そこに郵便局も加わってもらい、区民の皆さんに送った当選葉書を郵便局で交換できる仕組みを作っていただきました。非常にありがたく思っています。 郵便局は区内全域に偏りなく店舗があるので、ネットワークが魅力の一つ、ですね。現在は3期目でお忙しいと思いますが、日頃 | 7|| |は、どの住民も、少し歩けば買い物や飲食ができる便利な街です。ところが灯台下暗しで、自宅周りだけで生活していると、行動範囲が限られてしまい、新宿区の良さに気づかない方も多いようです。健康維持のためにも、もっと歩く機会を増やしていただきたい。そこで「健康づくりウォーキングマップ」をつくりました。全12コースを完歩した記録表を担当課(健康づくり課)窓口に持参されると、完歩証とプレゼントを差し上げています。新宿区は戦前の住宅が残ったところ、高層ビル群、歓楽街など多様な顔を持っています。どのんくうぶつ区民にとっては利便性が高く、行政が施策を実施する上でも経済的な面と実効性の両面で期待できます。郵便局のネットワークがあればこそです。 ネットワークというとデジタル化が重要で、新宿区としても対応を大急ぎで進めていますが、「デジタルは苦手だ」と言われる方もいます。そこで、操作や情報内容について噛み砕いた文書を郵送するのですが、ここでもご協力いただいています。 このように郵便局は住民と行政の接点での橋渡し役。行政にとって何よりも必要なパートナーなのです。の健康管理などで心がけていることは? 健康管理、心身のバランスを保つ面では、時々気分転換してストレスを溜めないようにしています。そして困難な仕事、大舞台に立つような仕事に直面した時は、その仕事を楽しめるように、と心がけています。「この問題を解決できたら痛快だ」と想像しながら物事に取り組むと新しいアイデアが浮かび、ストレスを抱えず仕事が進む。それが結果的に健康維持につながっていきます。現在のゴジラロード

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